研究成果のポイント

      • 年間の気温差が著しい和歌山県と,差の少ない沖縄県で各々飼育されているバンドウイルカを用いて,血中の甲状腺ホルモン濃度と体温の変化を比較した.
      • 和歌山県では春〜夏に甲状腺ホルモン濃度と体温が高くなり,秋〜冬にかけてそれらが下がったが,沖縄ではいずれもわずかにしか変化しなかった.
      • イルカの培養細胞を用いて,甲状腺ホルモンが細胞のATP産生(代謝)を上げることを確かめた.これらの結果から,イルカは温かくなると代謝を上げ,一定以上の寒さに曝されると代謝を下げ,脂肪蓄積などにより寒さをしのぐと示唆された.

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      DOI: 10.1016/j.ygcen.2018.03.008

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