前川茉莉さんがマリンバイオテクノロジー学会大会 優秀ポスター賞を受賞
マリンバイオテクノロジー学会大会 優秀ポスター賞
日本大学大学院 生物資源科学研究科 応用生命科学専攻 博士前期課程2年生の前川茉莉さん(指導教員 海洋生物資源科学科 澤山英太郎准教授)が、第22回マリンバイオテクノロジー学会大会にて、「ゲノムワイド関連解析によるヒラメの性決定機構の探索と撹乱の検証」の題目でポスター発表し、優秀ポスター賞に選ばれ表彰されました。
ヒラメは通常、XY型の遺伝性決定機構によって性別が決まると考えられています。しかし、養殖環境下では性分化が起こる孵化後30日周辺で高水温に晒されることで、遺伝的メス個体(XX個体)がオス(偽オス)に性転換することが知られています。本研究では、天然集団と養殖集団を用いたゲノムワイド関連解析から性決定領域を特定することを試み、両集団の性決定領域の違いから遺伝性決定機構に撹乱が生じているのかを検証したものです。
本成果により魚類が持つ多様な性決定機構についての理解が深まるとともに、全雌生産といった養殖産業への応用が期待されます。
なお、本研究は長崎県総合水産試験場と有限会社まる阿水産(養殖種苗生産会社)との共同研究の成果になります。